【06年12月17日(日曜日) 禁煙186日目】
山口県のほぼ中央に防府市という町がる。本日その町で「防府読売マラソン」というのが行われる。この大会に出場するある有名な招待選手が自分の知り合いなのだ。
それは中学時代の話だ。・・・21年も昔の話になる。彼とは中学生の時、同じ陸上部だった。そしてお互いをライバルと呼んでいた。
当時、県内で大きな大会があり、その出場枠は2名だった。1人は早くから決まったが、もう1人は自分と彼のどちらかが選ばれる事になった。選考方法は1週間かけて、1日1本1500m走の勝負!まさに一騎打ちだ。
結果は3勝3敗1引分だった。全くの互角だったのだ。それについて監督は、大会運営部に無理やり頼み込んで、2人ともその大会に出場させてもらえる事になったのだ。
・・・ところが、その大会での成績はお互い予選落ち・・・。もう一人の早くから出場が決まったヤツは、当時県内では有名選手で、そいつが優勝したのだ。
その夜、お互い眠れず・・宿泊先のロビーにて、悔し涙で語り明かした。全くの無名選手の2人・・・。将来絶対Big(ビッグ)になって見返してやろうと・・・。20年が過ぎても思い出される青春時代の熱い思い出だ。
中学を卒業する時、彼が卒業文集に残した言葉は『失敗しない人は成功もしない』だった。
そして、数年前の福岡国際マラソン。当時の日本記録が出る大会となったが、その中で彼が2時間9分台。日本人として第2位を走っていた。ここまで書くと誰なのかもう特定できるだろう。
彼がこの出来事を覚えているかどうか分からない。しかしあの夜の自分との約束を彼は守ったのだ。自分はといえば・・・全く恥ずかしい話だ。
本日昼から防府読売マラソン。彼にとって「ラストラン」になると聞いている。つまり引退試合だ。お互い34歳。スポーツマンとしては限界の歳だ。
「今日は絶対頑張れよ! そして・・・本当にお疲れさん!」
|
|